障害者グループホーム「恵」県内2事業所に群馬県が行政処分

障害者向けグループホームを群馬を含む全国で展開している運営会社「恵」の事業所が、利用者から食材費を過大に徴収していた問題で、群馬県は渋川市と伊勢崎市の2か所の事業所について、先月からの半年間、新規の利用者の受け入れを禁止する行政処分を行っていたことを発表しました。

東京に本社がある「恵」が運営する障害者向けグループホームをめぐっては、厚生労働省が26日、会社が組織的に利用者から食材費を過大に徴収していたなどとして、群馬県内の5つの事業所を含む全国のグループホームなどについて、今後、指定の更新を認めないいわゆる「連座制」を適用すると会社に通知しています。
このうち、渋川市と伊勢崎市の2つの事業所について、群馬県は先月からの半年間、新規の利用者の受け入れを禁止する行政処分を行っていたことを28日、発表しました。
県によりますと、おととし12月までの間に、渋川市の事業所ではおよそ420万円、伊勢崎市の事業所ではおよそ67万円が過大徴収されていたということで、県は「経済的虐待が行われていた」としています。
一方、高崎市が管轄する高崎市内の事業所については、過大徴収の額がおよそ2万8000円にとどまったことなどから行政処分は行わず、指導のみを行ったということです。
また、前橋市内の事業所についても、前橋市は「総合的な判断」を理由に行政処分は行わず、指導のみを行ったということです。