生活保護費不適切支給問題 知事「必要なら再度 特別監査」

桐生市が生活保護費の不適切な支給を繰り返していた問題で、県が特別監査を行い、市に改善を指示したことについて、山本知事は8月末までに求めている市からの報告を踏まえ、必要であれば再度、特別監査を検討する考えを明らかにしました。

これは山本知事が、27日の記者会見で明らかにしました。
桐生市が生活保護費の不適切な支給を繰り返していた問題を受けた県の特別監査の結果、桐生市では、申請者の長男が行方不明にも関わらず、「申請者を扶養する」という長男の名前でのうその申請が提出されていたことも新たにわかりました。
その書類は申請者が利用する福祉施設の職員が「長男の代筆」として記載していて、市は、この書類をもとに収入を認定した上で、申請を3回、却下していたということで、県は市に対して是正を求めた改善を指示しました。
これについて27日の会見で、県は、今回の監査では代筆した施設の職員の特定には至らず、市から指示あったかどうかは、確認できていないことを明らかにしました。
県は、市に対して8月30日までに、改善の結果を報告するように求めていて、山本知事は「報告の結果を見て、必要があれば再度の特別監査も検討していきたい」と述べました。