製糸工場見学会 富岡製糸場世界遺産10年記念 群馬 安中

群馬県富岡市の富岡製糸場が世界遺産に登録されて今月で10年になるのを記念して、隣の安中市にある製糸工場では、一般の人を対象とした見学会が開かれています。

この見学会は、富岡製糸場の世界遺産登録から今月25日で10年になるのを記念して、国内では数少ない製糸工場の1つ安中市にある「碓氷製糸」で今月から毎週土曜日に行われています。
22日の午前の部には県内外のおよそ20人が参加し、良質な繭を選別してから生糸を巻き取るまでの一連の工程を間近で見学しました。
このうち繭から糸を巻き取る「繰糸機」という機械は、富岡製糸場と同じモデルが今も使われていて、全国の6割を占める7トン余りの生糸を生産しているということです。
見学会に訪れた安中市の70代の男性は「繭の選別を手仕事で行っているのが、すごいと思いました」と話していました。
「碓氷製糸」の土屋真志さんは「群馬県には、養蚕農家や製糸工場が今も残っていることを知ってもらい、世界遺産とともに大切に思ってもらえれば」と話していました。
この見学会は、ことし10月26日まで、お盆の時期を除く毎週土曜日に1日2回開かれ、参加者を募集しています。