生活保護費の不適切支給問題 群馬県が桐生市に改善指導

桐生市が、生活保護費の不適切な支給を繰り返していた問題で、県は、20日の記者会見で、「あってはならないことだ」と述べ、法律に基づき、市に対して改善を指導したことを明らかにしました。

桐生市では、2018年以降、生活保護を受給している市内の14世帯・17人に対して、生活指導などと称して保護費を1日1000円ずつ渡して全額を支給しないなど、不適切な支給を繰り返していたことが明らかになっています。
この問題について県の中島高志福祉局長は20日の記者会見で、ことし1月から2月にかけて特別監査を行ったことを踏まえ、生活保護法に基づき市に対して改善を指導したことを明らかにしました。
中島局長は特別監査の詳しい内容は21日、報道陣に説明するとしたうえで、「あってはならないことだと考えている。市が設置した第三者委員会と協力して桐生市の生活保護業務が適正に行われるように引き続き指導したい」と述べました。
また、会見の中で山本知事は、「先日会った桐生市の荒木市長は『迷惑をかけて申し訳ない』と話していた。担当部局からしっかり指導するようにしたい」と述べました。