“ハンセン病に理解を” 当時の資料集めた展示会 群馬県庁

国の誤った隔離政策で長年患者らが差別などに苦しんだハンセン病について理解を深めてもらおうと、当時の資料を集めた展示会が県庁で開かれています。

ハンセン病は細菌によって皮膚などが侵される病気で、患者は国の誤った政策で強制的に療養所に隔離され、患者だった人の補償を定めた法律が施行された6月22日は、「名誉回復と追悼の日」と定められています。
これに合わせて県庁で開かれた展示会には、草津町にある療養所「栗生楽泉園」や患者が受けた人権侵害を伝える重監房資料館の記録など、40点余りが展示されています。
このうち、療養所にあった音楽部の活動を紹介するコーナーでは、演奏会のプログラムのほか、当時使われたバイオリンやマンドリンなどが展示されています。
このほか、演劇部の公演の様子を撮影した写真や、園内の映画会で上映されたフィルムなども展示されています。
重監房資料館の黒尾和久さんは「ハンセン病で隔離されてきた人たちが、不自由な生活の中でどのように生きてきたのかを知ってほしい」と話していました。
この展示会は、21日まで開かれています。