群馬県内の空き家 16万戸余で過去最多

人口減少や高齢化が進んで空き家の増加が問題となる中、県内ではおよそ6戸に1戸にあたる16万戸余りが空き家となり、これまでで最も多くなっていることが国の調査でわかりました。

人口減少や高齢化が進んで地方を中心に空き家が増え続け、長い期間放置されると倒壊の危険性が高まるほか、地域の景観が損なわれ、空き巣被害の増加など治安の悪化にもつながることから、全国的に問題となっています。
こうした中、総務省の調査で、県内では、去年10月の時点で空き家の数が16万1300戸となり、前回の調査の6年前と比べて3000戸増えたことがわかりました。
これは、昭和33年に調査を始めて以降、最も多くなっています。
内訳は、「賃貸や売却用などを除く物件」が最も多い7万3100戸で、次いで借り手が見つかっていない「賃貸用の物件」が6万8500戸などとなっています。
すべての住宅に占める空き家の割合は、およそ6戸に1戸にあたる16.7%にのぼり、全国で16番目に高くなっています。
県住宅政策課は「遠方に住んでいるなどの理由で実家が子に相続されず、そのまま放置されているケースが目立つ。市町村と協力して対策を講じていきたい」と話しています。