知事 老朽化の群馬県民会館”廃止含め今後検討“

開館から50年あまりがたち老朽化が進んでいる前橋市の群馬県民会館について、山本知事は6日の記者会見で、改修費用として少なくとも30億円かかる試算があることを踏まえて、廃止を含めて今後、検討を進める考えを明らかにしました。

前橋市日吉町にある群馬県民会館は53年前の1971年に開館し、イベントやコンサートなどが行われてきましたが、老朽化が進み4年前には県が一時「廃止を検討すべき」という方針を示していました。
ただ、これに対して、前橋市や市議会などが反発したことから、県は、今年度までの3年間、存続させることにしていました。
これについて山本知事は6日の記者会見で、来年度以降の予約の受付を停止していることを明らかにしたうえで、「安全性を確保するための利用停止で、自分の強い希望だった」と述べました。
そのうえで、改修費用が6年前の試算でも少なくとも30億円に上り、物価高騰などを受けてさらに増えるという見通しを示したうえで「前橋市民以外の県民の利用が数%である巨大な施設を存続させる意味があるのか。廃止を決めたわけではないがしっかりと議論する」と述べ、廃止を含めて今後、検討を進める考えを明らかにしました。