“捜査の手がかりに”似顔絵技術を高める講習会 群馬県警

事件や事故の捜査で手がかりとなる似顔絵を描く技術を高めるための警察の講習会が、前橋市で開かれました。

前橋市にある県警の鑑識科学センタ−で開かれた講習会には、20代から40代の警察官30人あまりが参加しました。
警察官たちは、講義を受けたあと、さっそく実習に移り、事前に見て覚えた人物の似顔絵を記憶を頼りに描いていきました。
その後、目撃者の証言を基に似顔絵を作成することを想定した練習も行われ、講師から、目が少し大きいとか眉毛が濃いといった顔の特徴が読み上げられると、一斉にメモを取って似顔絵を描いていました。
警察によりますと、県内では去年、116枚の似顔絵を作成し、このうちの11枚が容疑者の逮捕や書類送検につながったということです。
参加した警察官は「似顔絵は、特徴をつかめば犯人に近づけることを学んだ。似顔絵を描くことで1つでも多くの事件を解決したい」と話していました。
講師を務めた県警科学捜査研究所の緑川順さんは「犯人の特徴は、ことばだとなかなか伝わりにくい。似顔絵があることで情報が伝わり、早期の犯人検挙につながると思う」と話していました。