車のひょう被害防止で損保会社が実験 被害相次ぐ群馬県で検証

車のひょう被害を防ごうと損害保険会社などは、ひょうが降る予測をメールで受け取った人に専用のカバーを取り付けてもらい、その効果を調べる実証実験を行うことになり、17日から群馬県内のホームセンターなどでカバーの配布が始まりました。

この実証実験はひょうによる被害が相次ぐ群馬県で車への被害を減らそうと、県内に住む「三井住友海上」の自動車保険の契約者を対象に行います。
ひょうを予測するアラートをショートメールで受信する設定をした人に専用のカバーを車に取り付けてもらうことで、どれくらい被害が防げるのか調査するのが目的です。
この実験が来月上旬から始まるのを前に、県内にあるホームセンターやスーパーなど合わせて33店舗では17日から対象者にカバーが無料で配られました。
ひょうが予測されるおよそ30分前にアラートが届くようになっていて、「ボンネット用」と「前面ガラス・ルーフ用」の2種類のカバーを車に取り付けてもらい、効果を検証するとしています。
損害保険会社の宇佐典浩群馬支店長は「去年、おととしと群馬県内ではひょうによる大きな被害が出ているが、アラートとカバーで少しでも被害の軽減につなげてほしい」と話していました。