妙義山で山開き 警察が遭難注意呼びかけ 富岡

大型連休の後半を前に毎年、多くの登山者が訪れる群馬県の妙義山では1日、山開きが行われました。
妙義山では、昨年度3人が死亡するなど遭難が相次いだことから警察が注意を呼びかけています。

山開きが行われたのは、妙義山のふもとにある富岡市の妙義神社で、1日午前9時ごろから登山の愛好家や周辺の市の職員などがシーズン中の安全を祈願しました。
県西部にある標高およそ1100メートルの妙義山は、岩肌がむき出しになった荒々しい景観から、大分県の耶馬溪や香川県の寒霞渓とともに「日本三大奇勝」に数えられ、国の名勝にも指定されています。
このため毎年、多くの登山者が集まる一方で遭難が相次ぎ、警察によりますと昨年度、妙義山での遭難は前の年度より4件多い16件で、3人が死亡したということです。
また県内全体でも去年、遭難した人は過去最多の159人にのぼり、警察が注意を呼びかけています。
富岡市観光協会役員の中島清さんは「自分の技量にあった登山コースを選んでほしい。万が一の場合に備えて、ヘルメットやヘッドランプを着用して入山してほしい」と話していました。