“買い物弱者”支援 太田市 対象者に公用車の送迎サービスへ

高齢化に伴い課題となっているいわゆる「買い物弱者」を支援しようと、太田市は、70歳以上で中心部以外に住む人などを対象に、ことし6月から公用車を使った送迎サービスを始めます。

人口減少や高齢化を背景に、十分な移動手段が確保できず日頃の買い物が十分に行えない、いわゆる「買い物弱者」への支援が課題となる中、太田市が公用車を活用し、ことし6月から始める送迎サービスでは、70歳以上だけの世帯で自家用車やオートバイなどを持たず、介助を必要とせずに車の乗り降りができる人が対象です。
また、スーパーなどの店舗からおおむね1キロ以上離れた場所に住んでいることも条件のため、中心部に住む人は対象外です。
料金は無料で利用は原則週1回、同じ曜日の同じ時間帯での3人ほどでの乗り合い型を想定していて、太田市は、孤立しがちな高齢者どうしの交流の場になることも狙いの1つとしています。
太田市は現在、電話や市の施設などで利用者の募集を行っています。
太田市は、「買い物支援だけでなく、仲間との交流の場を作り、高齢者の外出を促すきっかけを提供できれば」と話しています。