県内でクマの出没相次ぐ 県職員らが対策学ぶ研修会 前橋

群馬県内で昨年度、クマの出没が相次いだことを受け、県の職員や警察官などがクマの被害を減らすための対策を学ぶ研修会が19日、前橋市で開かれました。

この研修会はクマが冬眠から目覚めて活動が活発化する時期にあわせて行政関係者の体制強化を目的に開き、県の職員や警察官などおよそ50人が参加しました。
はじめに県の担当者は県内では昨年度、クマの出没件数は715件で、統計を取り始めた2011年以降、4番目に多く、4人がクマに襲われるなどしてけがをしたことを報告しました。
続いては、クマの生態に詳しい東京農工大学大学院の小池伸介教授が被害を減らすための対策などをテーマに講演しました。
この中で、小池教授は市街地にクマを出没させないことが重要だとした上で、迅速に対応するためには出没した時の対処方法などを記録に残し、関係機関で共有することが重要だと指摘しました。
県の自然環境課の臼田栄慈課長は、「スムーズに対応できるように日頃から準備を進めていきたい。大型連休は山に行く人も多いと思うので、クマに遭遇しないよう事前に出没情報を調べてほしい」と話していました。