「第4種踏切」死亡事故受け 高崎市が緊急の危険調査始める

群馬県高崎市の遮断機と警報機がない「第4種踏切」で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受け、高崎市は、市内の「第4種踏切」で危険がないか調べる緊急の調査を19日から始めました。

緊急調査は、高崎市内の上信電鉄の「第4種踏切」21か所を対象に始まり、このうち新後閑町の「第4種踏切」では、市の職員と上信電鉄の社員のあわせておよそ15人が調査をしました。
今月6日に9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故のあと、高崎市は市内の「第4種踏切」をすべて廃止する方針を決めていますが、予算の確保や地元との協議に時間がかかることから、危険性を洗い出して対応を進めるために調査を始めたということです。
調査項目は21項目に上り、一時停止の位置から列車が近づいていることを確認できるかや、踏切があることを示す標識があるか、踏切の前後が直線で見通しがいいかなどを確認します。
その結果、新後閑町の「第4種踏切」では、踏切の周囲が住宅や木々に囲まれ、片側は上り坂で踏切や列車に気づきにくいこと、また、踏切に入る前に列車の存在を確認できるミラーが汚れていたことが確認され、今後、対策を検討するということです。
高崎市は、今月(4月)中に調査を終えるということで管理課の小野澤俊彦課長は「踏切の前の停止線や新しいミラーの設置などを検討していきたい」と話していました。