先月企業倒産12件 6か月連続ふた桁はリーマンショック以来

県内で先月倒産した企業の件数はあわせて12件で、6か月連続でふた桁になったことが信用調査会社の調べでわかりました。
ふた桁の倒産件数が6か月連続になったのは、リーマンショック以来、およそ15年ぶりです。

帝国データバンクによりますと県内で先月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の件数は12件で前の月より2件増え、6か月連続で10件以上となりました。
ふた桁の倒産件数が6か月連続となったのは、リーマンショックの直後の2008年10月からよくとしの4月にかけて以来、およそ15年ぶりだということです。
また、負債総額の合計は10億5800万円で、前の月より4800万円、率にして4.8パーセント増えました。
倒産件数の業種別では「建設業」が最も多い4件、「製造業」が3件、「卸売業」と「サービス業」がそれぞれ2件、「小売業」が1件でした。
ふた桁の倒産件数が続いている要因について帝国データバンク群馬支店は「賃上げや物価高騰に加えて、物流や建設業界で時間外労働の規制が強化された2024年問題への対応が重なっている」と分析しています。
そのうえで「日銀が先月にマイナス金利政策を解除したことで、県内の経営者のマインドにどのような影響を与えているのかについても注視する必要がある」と指摘しています。