「型染め」の技法で仕上げた着物や帯などの作品展 高崎

型紙を使って生地に色を染める「型染め」と呼ばれる技法で仕上げた着物や帯などを紹介する作品展が高崎市の博物館で開かれています。

この作品展は染め物の愛好家グループが開き、県立博物館「日本絹の里」には「型染め」と呼ばれる伝統的な染色の技法を使って、作られた着物や帯などおよそ60点が展示されています。
このうち、去年、人間国宝に認定された染色作家の松原伸生さんの作品は木綿の布を、表裏で違う柄になるように染め上げていて、表面の笹や竹のデザインに裏面のあられ模様が透けて見えるようになっています。
また、1つの型紙をもとに、5人の作家がそれぞれの手法で染め上げたスカーフや帯なども展示されていて、さまざまなデザインや色合いで「型染め」の魅力を伝えています。
主催した団体の藍田愛郎さんは「同じ型紙を使ってもさまざまな染め方ができるのが型染めの魅力の1つです。展示を通して型染めの着物に興味を持ってもらいたい」と話していました。
この作品展は来月20日まで開かれています。