台湾地震 群馬県や前橋市が募金箱設置し支援呼びかけ

台湾の東部沖で今月起きた地震を受けて県や前橋市は、募金箱を設置して支援を呼びかけています。
また、台湾出身の県内在住の人でつくる団体の幹部は「被災地が落ち着けば観光に出かけることが支援につながる」と話しています。

今月3日に台湾の東部沖で起きた地震を受けて、県は、県庁1階に募金箱を設置し、来月10日まで募金を受け付けています。
また、前橋市も市役所に加えて市の4つの施設に募金箱を設置して来月末まで受け付けています。
前橋市によりますと、今回の震源に近く大きな被害を受けた花蓮市は、1957年に亡くなった前橋市出身の医師、羽鳥重郎氏が1931年に診療所を開いた土地で、羽鳥氏はその後も台湾の医療に貢献した縁があるということです。
台湾出身の県内在住の人でつくる「県台湾総会」事務局長の頌彦守眞さんは、羽鳥氏の診療所の跡地にあるカフェについて取材に対して、知り合いのオーナーから聞いた話として、店内のすべての物が地震で倒れ、多くのコーヒーカップが割れたことを明かしました。
そのうえで頌彦さんは「群馬県民からたくさん、電話や見舞いのメッセージをもらった。県台湾総会でも義援金の呼びかけを始めたが、被災地が落ち着けば観光に出かけることが1つの支援につながる」と話していました。