鈴木貫太郎の命日の17日に顕彰会設立式 前橋

前橋市で青年時代を過ごし、総理大臣として太平洋戦争を終戦へ導いたとされる鈴木貫太郎の功績を後世に伝えていこうと、命日の17日、地元の前橋市で顕彰会の設立式が開かれました。

鈴木貫太郎の顕彰会は、卒業した前橋市の学校の卒業生を中心に設立され、17日午後、市内で開かれた設立式には、前橋市の小川晶市長や、亡くなった場所の千葉県野田市の鈴木有市長、それに、孫の鈴木道子さんなどおよそ230人が出席しました。
鈴木貫太郎は侍従長だった昭和11年2月26日、陸軍の青年将校らが総理大臣官邸などを襲撃した「二・二六事件」で重傷を負い、その後、終戦のわずか4か月前に77歳で総理大臣に就任して太平洋戦争を終戦へ導いたとされています。
顕彰会は今後、台風の被害を受けて休館中の野田市にある「記念館」の復興に向けた金銭的な支援を行うほか、前橋市の教育資料館にある資料を市内に来週オープンする前橋の歴史を伝える新たな施設に展示することを検討していくということです。
顕彰会の腰高博会長は「世界で戦争や紛争が起きる今、終戦に導いた鈴木貫太郎の功績を多くの人に知ってもらいたい。最終的には、貫太郎を主人公とした大河ドラマの実現を目指したい」と話していました。