知人の妻殺害の罪 ネパール国籍の被告初公判 起訴内容認める

おととし11月、伊勢崎市のアパートで知人の妻を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われているネパール国籍の被告の初公判が前橋地方裁判所で開かれ、被告は起訴された内容を認めました。

伊勢崎市の会社員でネパール国籍のアサリヤ・ビッショ・ラジ被告(39)はおととし11月、近くのアパートに住む、知人の妻で、ネパール国籍のパート従業員、バスネット・アディカリ・ラックシミ・クマリさん(42)を複数回、刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われています。
前橋地方裁判所で17日に開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「間違いないです」と述べ、起訴内容を認めました。
このあと冒頭陳述で、検察は「被害者の夫から車を借りる約束をしていたが、借りることができず、連絡が取れなかったことに激高し、何ら落ち度のない被害者を殺害した」と主張しました。
一方、被告の弁護士は起訴内容については争わないとした上で、「犯行は偶発的なもので、被告は当時、酒を飲み、急性アルコール中毒になっていた」などと主張しました。
裁判は今月22日に論告求刑などが行われ、判決は来月8日に言い渡される見込みです。