桐生市の保安林に無許可で土砂搬入 2業者に中止命令も従わず

桐生市の保安林にある土地に無許可で土砂を搬入したとして、群馬県は、県外の2つの業者に対して森林法に基づき、中止と原状回復を命令する行政処分をことし2月に出しました。
ただ、その後も搬入が続いているということで、県は、19日までの期限に従わなければ、刑事告発を検討しています。

県の桐生森林事務所によりますと、無許可で土砂が搬入されているのは、桐生市川内町にある鳴神山の保安林にある市の土地と私有地の2か所です。
去年12月に地元住民からの情報提供があり調査を進めたところ、県外の2つの業者が搬入していたことが確認できたとして、現地で、口頭や文書で搬入の中止を求めたものの応じなかったということです。
このため県がことし2月、森林法に基づき2つの業者に対して中止と原状回復を命令する行政処分を行いましたが、今月に入っても搬入が続いているということです。
命令を履行する期限は19日までで、これに従わない場合、県は刑事告発を検討しています。
県桐生森林事務所は「地元の人も不安に思っている。一日でも早く原状回復できるように市と連携しながら粛々と対応していきたい」と話しています。