高山村 国際的なNPO認定の「星空保護区」目指す

県立ぐんま天文台がある高山村は美しい星空スポットとして村の魅力をPRしようと、国際的なNPOが認定する「星空保護区」を目指す方針です。

「星空保護区」は世界各地で光の影響がない、自然な夜空を守る取り組みを評価しようと、アメリカの国際的なNPOが認定しています。
県立ぐんま天文台がある高山村では美しい星空を維持しようと、1998年から条例で午後10時以降の屋外照明の消灯などを努力義務にしてきました。
村では夜空の美しさを村の魅力として発信し、村の活性化や観光客の増加などにつなげようと、「星空保護区」の認定を目指す方針です。
村によりますと、認定されるには村内にあるおよそ800基の防犯灯など屋外照明について、空の方向に光を照らさないようにしたり、星を見えやすくするために光の色を赤みのあるものに変えたりする必要があるということです。
このため、高山村では今後、防犯灯の改修を行うなどして、来年度以降の認定を目標にしています。
高山村は「むだな光を発さないことで、美しい星空の保全だけでなく、村の魅力向上や温室効果ガスの排出量減少にもつながる。村民の理解を得られるように丁寧に説明していきたい」とコメントしています。