県内初の公立夜間中学校が開校 35人が入学 群馬 伊勢崎

さまざまな事情で義務教育を受けられなかった人などが通う、県内初の公立の夜間中学校が11日夜に開校し、35人の新入生が学校生活をスタートさせました。

伊勢崎市に設立された県立みらい共創中学校には、10代から60代の35人が1期生として入学し、平日の午後6時から、国語や数学、それに外国籍の生徒は日本語も学びます。
11日夜行われた開校式では、山本知事が「ついに開校に至り、大変うれしく思っている。地域の方々と共生しながらともに未来を作っていく学校にしていきたい」とあいさつしました。
続いて入学式が行われ、飯嶌幸校長は「多様な他者と協働しながら、明るく生活していく力を身につけてほしい」と新入生たちに呼びかけました。
これに対して、新入生代表の内田真理奈さん(24)が「年齢や国籍が違うさまざまな人と楽しみながら一緒に学び、友達を作りたい。充実した学校生活を送りたい」と抱負を語りました。
式の後、内田さんは「中学は不登校で、高校は通信制でした。父に誘われて4年前に始めたバイクのツーリングをきっかけに外に出るようになり、もう一度勉強したいと思うようになりました。介護士になりたいので資格を取れるよう頑張りたいです」と話していました。