群馬 みどり 競艇場収益金約4倍20億円に 市が新基金活用

「ボートレース桐生」の売り上げの増加に伴い、運営企業から競艇場のあるみどり市が受け取る収益金の額は、今年度からこれまでのおよそ4倍にあたる20億円に引き上げられることになりました。
みどり市は収益金を積み立てるための新たな基金を創設し、子育て支援の施策などに活用する方針です。

「ボートレース桐生」は、みどり市が民間企業に委託する形で運営していて、売り上げは2010年度には490億円ほどでしたが、インターネットによる販売などが好調のため、昨年度は1300億円を超えました。
これを受け、みどり市と運営する民間企業が先月、契約を更新し、企業から市が受け取る事業収益とレース場となっている沼の賃貸料について見直しが行われました。
具体的にはこれまで市が受け取る額は年間で合わせて5億350万円でしたが、今年度からおよそ4倍にあたる20億円に引き上げることになりました。
みどり市では今後、新たな基金を設立して収益金を積み立て、子どもや子育て世帯を支援する施策に特化して活用する方針です。
みどり市の須藤昭男市長は「大幅に増えた収益金を少子化対策に重点的に配分することで、街を活性化させていきたい」と話しています。
基金の創設に関する議案は、6月から始まる定例市議会に提案される予定です。