上信電鉄踏切事故 山本知事 “第4種踏切は原則廃止すべき”

高崎市の上信電鉄の踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受けて、山本知事は、現場と同じ遮断機と警報機がともにない「第4種踏切」が県内全体の10%あまりにのぼることを明らかにし、原則、廃止にすべきだという見解を示しました。
そのうえで今後、関係機関と安全対策の検討に入るとしています。

今月6日、高崎市の上信電鉄の遮断機と警報機がともに設置されていない「第4種踏切」で、近くに住む9歳の女の子が列車にはねられて死亡しました。
この事故を受けて山本知事は11日の記者会見で、「第4種踏切」が県内では全体のおよそ11%の74か所あることを明らかにしました。
内訳は上信電鉄が45か所、JRが12か所、上毛電鉄が10か所、わたらせ渓谷鉄道が7か所です。
また、「第4種踏切」では過去20年間で死亡事故が12件発生し、13人が亡くなったことも明らかにしました。
山本知事は「第4種踏切」について原則、廃止にすべきだという見解を示したうえで、難しい場合は遮断機と警報機がともにある「第1種踏切」に切り替える必要があるという考えを明らかにしました。
県によりますと、事故を受けて国土交通省が来週にも県内の鉄道事業者などを集めた会議をオンラインで開き、対策を協議する予定だということで、山本知事は「関係機関と連携しながら、早急に安全対策を検討していきたい」と述べました。