群馬県内で狂犬病の集団接種始まる 県 飼い主に接種呼びかけ

犬の狂犬病予防のワクチン接種率が落ち込む中、県内で今月から、ことしの集団接種が始まりました。
2月には伊勢崎市で予防接種を受けていなかった犬が小学生などにかみついてけがをさせる事件が起きていて、県は、飼い主に期間中の接種を呼びかけています。

このうち、前橋市では、9日から狂犬病予防の集団接種が始まり、飼い主に連れられた犬たちが接種を受けていました。
狂犬病は、人が犬などにかまれて感染し、発症すると、ほぼすべての患者が亡くなり、飼い主は、生後91日以上のすべての犬に、年に1回、4月から6月の間に予防接種を受けさせることが、法律で義務づけられています。
しかし、国内で犬などにかまれて人が狂犬病を発症したケースは70年近くないことなどから飼い主の関心が薄れ、県内の接種率は70%あまりにとどまっています。
こうした中、ことし2月には伊勢崎市で予防接種を受けていなかった飼い犬が逃げ出し、小学生などにかみついてけがをさせる事件が起きていて、県は、飼い主に期間中の接種を呼びかけています。
犬の接種に訪れた飼い主は「この地域にも野良犬がいて、飼っている犬がかまれて怖い思いをしたので来ました」と話していました。