群馬 新年度“賃上げを見込む”企業半数超えも前回調査より減

賃上げの動きが広がる中、民間の信用調査会社が県内企業を対象に行った調査で、新年度に「賃上げを見込む」と回答した企業は54.5%で、半数を超えたものの、前回の調査と比べて、0.6ポイント減ったことがわかりました。

民間の信用調査会社「帝国データバンク」はことし1月、賃金動向に関する調査を行い、県内の企業では対象の468社のうち、176社から回答を得ました。
それによりますと、新年度に賃上げの見込みが「ある」と回答した企業は54.5%で、半数を超えたものの、前年の調査と比べ、0.6ポイント減りました。
また、賃上げの見込みが「ない」と回答した企業は16.5%で、4.5ポイント減ったものの、「わからない」と回答した企業は29%で、5.1ポイント増えました。
また、企業からは「賃金改善を行うが、大企業の賃上げが基準になっては困る」という意見や、「仕入れコストが上がっているが価格転嫁ができておらず、賃上げはできない」などという意見が寄せられているということです。
帝国データバンク群馬支店の直井明彦支店長は「人手を確保するために賃上げをしたくても、原資がなくてできない企業も多いはずだ。今回の調査では周りの企業が賃上げに踏み切るか、様子を見ている状況がみてとれる」と話しています。