みなかみ町 ボート転覆死亡事故 書類送検のガイドを不起訴に

去年5月、みなかみ町の利根川でラフティングのボートが転覆し、19歳の大学生が死亡した事故で、前橋地方検察庁は業務上過失致死の疑いで書類送検された、ガイドを務めていたツアーの運営会社の従業員を29日付けで不起訴にしました。

去年5月、みなかみ町小日向の利根川で、7人が乗っていたラフティングのボートが転覆し、このうち6人は別のボートに救助されるなどして無事でしたが、埼玉県伊奈町の大学生、本田啓祐さん(19)の行方がわからなくなり、その後、死亡が確認されました。
警察は当時、このボートに乗り、ガイドを務めていたツアーの運営会社の20代の従業員を業務上過失致死の疑いで2月、書類送検しましたが、前橋地方検察庁はこの従業員を29日付けで不起訴にしました。
検察は不起訴の理由を明らかにしていません。
亡くなった大学生の遺族はNHKの取材に対し、「遺族側としては納得できない。弁護士と相談して今後の対応を検討していきたい」と話しています。