高崎出身の落語家 林家つる子さん真打昇進 披露興行 東京

高崎市出身の落語家・林家つる子さんが落語界の最高位「真打」に昇進し、21日、東京・上野にある鈴本演芸場で披露興行が始まりました。

林家つる子さんは高崎市出身の落語家で、最高位の「真打」に落語協会では女性初の大抜てきで昇進し、21日、東京・上野にある鈴本演芸場では真打昇進の披露興行が始まりました。
会場には県内外から多くのファンが訪れ、およそ280席ある客席は満員となりました。
口上では、落語協会の副会長で、師匠の林家正蔵さんが、「“抜てき昇進”で悩むこともあると思うが、流れにのって堂々と真打になってほしい」と祝辞を述べました。
そして、三本締めをして激励を受けると、つる子さんは涙を浮かべておじぎをしていました。
このあと、つる子さんは自身初となる寄席のトリをつとめ、職人とおいらんの一途な恋を描いた「紺屋高尾」の演目を披露し、表情豊かな芸で来場者をひきつけていました。
終演後、つる子さんは、「真打になった実感がわき、口上では感無量で涙があふれてしまった。鶴舞う形の群馬県のように、これから鶴のように羽ばたいていきたい」と今後の意気込みを話していました。
真打昇進の披露興行は都内の5か所の会場で、5月下旬まで行われる予定です。