浅間山 噴火警戒レベル「2」から1年 引き続き警戒呼びかけ

群馬と長野の県境にある浅間山について、気象庁が去年3月、噴火警戒レベルを「2」に引き上げてから23日で1年です。
気象庁は今月に入ってからも火山ガスの放出量が多い状態が続いているなどとして、噴火警戒レベル「2」を継続し、警戒を呼びかけています。

浅間山では去年3月、山の膨張を示すと考えられる変化が確認され、火山性地震も増えたことなどから気象庁は噴火警戒レベルを「1」から「火口周辺規制」を示す「2」に引き上げました。
この引き上げから23日で1年となりますが、気象庁によりますと、山の膨張を示すと考えられる地殻変動は去年11月ごろから停滞しているということです。
一方、火山性地震はことし1月中旬以降、増減を繰り返しながら起きていて、火山ガスの放出量は3日前の今月19日には1日あたり900トンを観測し、多い状態が続いています。
気象庁の火山監視・警報センターは、「状況を長期的に見る必要があり、当面は、噴火警戒レベル『2』を継続する」と話しています。
浅間山では今後、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、気象庁は、引き続き火口からおおむね2キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。