デジタル技術活用 建設現場の負担も軽減へ

デジタル技術の活用は、建設現場の働き方にも大きな変化をもたらしています。
高崎市で行われている河川の護岸工事の現場で、レーザー機器を使って測量作業をする社員、実はふだんは内勤をしています。
測量はこれまでは、現場の技術者が手作業で行っていましたが、短時間で簡単に測量できる機器を導入したことで、内勤の社員でも作業が可能になりました。
そのまま、測量後のデータの取りまとめも担います。
こうした建設現場の作業を社内から支援する業務は、「建設ディレクター」と呼ばれ、育成する動きが広がっていて、この社員も半年ほど前に資格を取得しました。
護岸工事を行っている沼田市の建設会社によりますと、デジタル技術を取り入れて以降、社内の人材を有効に活用でき、現場で働く技術者の負担の軽減につながっているといいます。
現場監督をしている社員は「現場がスムーズになり、夕方の労働時間も減って助かっている。私が若い頃より効率がかなりよくなっている」と話していました。
建設ディレクターの社員は「デジタル技術を使えば内勤の社員でも手伝えることが増え、現場に貢献できることに仕事の魅力を感じている」と話していました。