わたらせ渓谷鉄道の前身「足尾鉄道」開通110周年の企画展

「わたらせ渓谷鉄道」の前身となる「足尾鉄道」の全線開通からことしで110周年となるのを記念して、写真や鉄道用具などを通じて歴史を振り返る企画展がみどり市の博物館で開かれています。

桐生市と栃木県日光市を結ぶ「わたらせ渓谷鉄道」は、1914年に前身となる「足尾鉄道」が全線開通してからことし8月で110年を迎えます。
みどり市大間々博物館では全線開通110年を記念して鉄道の歴史を知ってもらおうと、開業当初の写真や文書、それに鉄道用具などおよそ90点が展示されています。
このうち、昭和の時代、みどり市の大間々駅で使われていた「乗車券箱」は「硬券」と呼ばれる分厚い紙でできた切符を収納するためのもので、切符を分類して1枚ずつ取り出せる仕組みになっています。
このほか会場には昭和10年代に駅で使われていた発車時刻表や平成元年に「わたらせ渓谷鉄道」が開業した際に車両の先頭に取り付けられた記念のヘッドマークなどが展示されています。
みどり市大間々博物館の小森谷睦美学芸員は「今では見られなくなった昔の鉄道用具などもあるので、懐かしい気持ちになってもらいたい」と話していました。
この展示会は来月14日まで開かれています。