幼稚園でセアカゴケグモ発見 被害なし “素手で触らないで”

前橋市の幼稚園で先週、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が見つかり、県は、かまれると頭痛や吐き気などの症状が出るおそれがあることから、絶対に素手で触らないよう注意を呼びかけています。

県によりますと、先週月曜日、前橋市駒形町の幼稚園の庭で、園児がセアカゴケグモのメス1匹を見つけ、園長が県に連絡しました。
セアカゴケグモはオーストラリア原産の特定外来生物で、メスは毒を持っていて、体長はおよそ1センチ、体は黒く、腹部に赤い帯状の模様があり、かまれると頭痛や吐き気などの症状が出るおそれがあります。
見つかった幼稚園では、日頃から注意喚起をしていたため、クモに触った園児はおらず、かまれた人はいませんでした。
県や前橋市は、幼稚園や周辺で生息状況を調べましたが、ほかには見つからなかったということです。
セアカゴケグモは、外国からの貨物に紛れて侵入したとみられ、1995年に国内で初めて確認されて以降、全国各地で発見されていて、県内では2005年に初めて高崎市で見つかり、これまでに桐生市や太田市、それに玉村町など7つの市と町で確認されています。
県は、見つけても絶対に素手で触らず、住んでいる自治体などに連絡し、かまれた場合は患部を水で洗って、速やかに医療機関で受診するよう呼びかけています。