アライグマ駆除 新年度から専門業者に委託へ 太田市が新対策

農作物を荒らすアライグマの捕獲数が太田市で増えていることを受けて、市は新年度、専門業者に駆除を委託する新たな対策に乗り出す方針を決めました。

北米原産のアライグマは、かつてペットとして大量に輸入されましたが、捨てられるなどして野生化し、全国各地で農作物を荒らしていることなどから、特定外来生物として駆除の対象になっています。
太田市によりますと、市内でもアライグマによるとみられる農作物などの被害が相次ぎ、捕獲頭数は今年度、1月末の時点で204頭となり、4年連続で100頭を超えています。
市はこれまでに、希望する市民に対してアライグマを捕獲するための「おり」を貸し出す対応をしてきましたが、捕獲が追いつかない現状があることから、新年度は専門業者に駆除を依頼する新たな対策に乗り出す方針で、新年度予算案におよそ300万円を盛り込んでいます。
太田市農業政策課は「捕獲だけでなく、アライグマが住みかにしやすい空き家への対策などの総合的な取り組みを行い、個体数の抑制と被害の軽減に努めていきたい」と話しています。