伊勢崎 工場排水から基準値超の有害物質 周辺河川は下回る

群馬県伊勢崎市で工場の排水から基準値を超える有害物質が確認された問題で、市は水質調査の速報結果を発表し、工場近くにある調整池でも基準値を上回ったものの、周辺の河川では基準値を下回ったことを明らかにしました。

伊勢崎市によりますと、市が14日、広瀬川の支流、車川に排出している伊勢崎市柴町にある工場の排水を調査したところ、基準値を超える「ジクロロメタン」や「トリクロロエチレン」などの有害物質が確認されました。
市は周辺の河川など3つの地点で水質調査を行い、16日速報結果を発表しました。
それによりますと、工場からの排水が流れ込む調整池では基準値の6.5倍にあたる濃度の「ジクロロメタン」が確認されたということです。
一方、車川とその下流にある韮川では有害物質はいずれも基準値を下回ったということです。
工場側は市の聞き取りに対し、「ジクロロメタン」は業務で使用していて、汚水処理設備に問題があったと説明しているということです。
いまのところ被害の情報は入っていないということです。
市などは引き続き、水質の状況や原因を調べることにしていて、詳しい調査結果がわかるまでは周辺の川に入らないように呼びかけています。