猛暑日数が国内最多の桐生市 学校の夏休みを1週間延長へ

桐生市は、去年1年間の猛暑日の日数が国内で史上最多となったことを受けて、子どもたちの熱中症のリスクを減らそうと、来年度から市立の小中学校などの夏休みの期間を1週間、延長することにしました。

桐生市では、去年9月19日に日中の最高気温が35.6度となり、猛暑日の日数が46日になりました。
気象庁によりますと、これは、1976年に統計を取り始めてから最も多く、全国的にも記録が残る地点の中では最も多くなったということです。
こうした状況を受けて桐生市は、子どもたちの熱中症のリスクを減らそうと、来年度、市立の小・中学校と義務教育学校、それに幼稚園の夏休みの期間を1週間延長して最終日を8月31日とすることにしました。
これに伴う授業時間の確保については、すでに新型コロナの感染拡大を受けて運動会などの行事の準備にかける時間を短縮しているため、問題ないとしています。
また、保護者の負担を減らすため、延長する期間には公共施設を開放するなどして、子どもたちの居場所作りにも取り組むということです。
桐生市は「子どもたちの学力への影響に懸念の声もあるので、保護者の不安や不満に丁寧に答えて理解を得ながら、安心して夏を迎えられるように準備を進めていきたい」と話しています。