沼田の高校生たちが竹炭作り “放置竹林”で伐採した竹活用

過疎化などが進み、手入れがされないままの「放置竹林」の増加が問題となる中、沼田市の高校生たちが、伐採した竹を活用して竹炭作りに取り組んでいます。

竹炭作りに取り組んでいるのは沼田市の利根実業高校の生徒たちで、9日には、昭和村にある学校の演習林で下準備を行いました。
生徒たちは、沼田市内の放置竹林で伐採した長さ4メートルほどある竹をのこぎりで30センチの長さに切った後、専用の器具を使って割り、ペール缶に詰めていきました。
放置竹林は、住民の高齢化や地域の過疎化が進んで増加し、ごみなどが不法投棄されたり、農作物を食い荒らす野生動物のすみかになったりすることから、全国的に問題となっています。
この日に下準備した竹は、来月末に演習林にある窯で3日間かけて竹炭にし、その後、生徒たちが実習で使うほか、学校で一般の人向けに販売する予定だということです。
参加した女子生徒は「力仕事なので大変ですが、楽しかったです。竹林整備は地域のためになると思うので、携われてうれしいです」と話していました。