群馬県内 去年1年間の山岳遭難 件数、人数ともに最多

群馬県内で去年1年間に発生した山岳遭難の件数と遭難した人の数はともに統計を取り始めてから最も多かったことが警察のまとめでわかりました。
警察では新型コロナの5類移行に伴い、県外からの登山客が増えたことなどが要因だとみています。

群馬県警によりますと、去年1年間に県内で発生した山岳遭難は147件で前の年から17件増えました。
また、遭難した人は159人で前の年から23人増えました。
年間の山岳遭難の件数と遭難した人の数はともに統計を取り始めた1986年以降で最多です。
このうち、亡くなった人は12人で前の年から1人減った一方、けがをした人は91人で前の年より21人増えました。
また、遭難した人のうち、8割以上を占める131人が首都圏など、県外から訪れた人だということです。
県警では山岳遭難の件数などが最多になった要因についてコロナ禍で密集を避けるレジャーとして登山の人気が高まった上、新型コロナの5類移行に伴い、県外からの登山客が増えたことなどがあるとみています。
県警は登山をする際は、登山届を提出し、防寒具や食料など、十分な準備をするとともに、体調不良や天気が急変した時にはためらわず下山することなどを呼びかけています。