「特定都市河川」に東毛地区3河川を指定 治水対策加速へ

水害のリスクを減らすため、群馬県は治水対策を重点的に取り組む「特定都市河川」に東毛地区を流れる3つの河川を県内で初めて指定し、関係機関が具体的な対策を協議していくことになりました。

特定都市河川は浸水被害が発生するおそれがある河川やその流域を対象に国や県が指定するもので、1000平方メートル以上の開発を行う場合は、雨水が河川に流れ込むのを防ぐ施設の設置が義務づけられるなど流域の開発が規制されます。
群馬県は12月、東毛地区を流れる「休泊川」と「新谷田川」、それに「新谷田川放水路」を県内で初めて特定都市河川に指定しました。
指定した河川の周辺では5年前の2019年の台風19号の際、浸水被害が起きていて、対策が急務となっていました。
この指定により、国の予算が活用しやすくなるということで、2月にも流域の自治体や河川管理者などで作る協議会を新たに設置し、具体的な水害対策について議論していくことにしています。
山本知事は「これまで河川の増幅などの整備を進めてきたが、今回の指定でさらに流域治水対策が加速する。今後も災害に強い町作りを推進していきたい」と話しています。