前橋国際大学 食の分野の課題解決にデジタル活用 人材育成へ

前橋市の共愛学園前橋国際大学は、「食」の分野の課題解決をデジタル技術を活用して図る人材を育成していくことになり、9日、新たな組織の設置について明らかにしました。

これは9日、前橋国際大学が記者会見で明らかにしました。
群馬県でデジタル人材の育成が進められるなかで、前橋国際大学は、前橋市の主要産業である農業や畜産といった「食」に関わる分野などの課題の解決を、デジタル技術を活用して図る人材を育てていこうと、2年後の4月に「デジタル・グリーン学部」という新たな学部を設置することにしています。
これに向けて9日の会見では、カリキュラムなどの準備を進めるとともに、DX=デジタルトランスフォーメーションの導入を進める行政や地元企業の支援や研究を行う拠点となる新たな組織、「サイバー文明研究センター」を来年4月に設けることを明らかにしました。
センター長には、日本のデジタル化を進めてきた第一人者とされる慶応大学の國領二郎教授が着任することになり、会見で「前橋市は『官・民・学』が実現したい社会のビジョンを持ち、デジタルを活用する考え方がしっかりしている。いろいろな人材を集め、成果を目指していきたい」と述べました。
また、大学の大森昭生学長は「デジタルの知識を得るだけでなく実際の問題解決まで結びつけることのできる人材を育てていきたい」と述べました。