年末年始の新幹線利用者 前年比3.5%増 地震で運休相次ぐ

年末年始の期間中に、JR高崎駅を発着する新幹線の利用者は99万人あまりで、前の年より3.5%増えました。
ただ、年明けに発生した石川県能登地方を震源とする地震の影響で新幹線の運休が相次いだため、新型コロナの感染拡大前の5年前と比べると10%あまり減少しています。

JR東日本高崎支社によりますと先月28日から今月4日までの年末年始の期間中、高崎駅を発着する新幹線の利用者は、およそ99万4000人で、前の年より3.5%増えました。
JR東日本では当初、年末年始の新幹線の利用者は新型コロナの感染拡大前の5年前と同じ水準になると見込んでいました。
しかし、今月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震で、高崎駅では元日と今月2日に、新幹線が全体の3分の1程度、運休した影響を受け、利用者は5年前と比べると10.5%減っています。

JR高崎駅は今月2日、年末年始をふるさとで過ごした人たちなどで混雑しました。
大阪市から、4歳の息子を連れて沼田市の実家に帰省していた男性は「休暇が3日しかなかったので年を越して、おせちを食べて慌ただしく帰った感じでしたが家族みんなで顔を合わせて話すことができたのでよかったです」と話していました。
また、元日に発生した能登半島地震で新幹線が運休となり、影響を受けた人の姿もみられました。
千葉市から玉村町の妻の実家に帰省していた40代の男性は「元日に千葉に戻る予定でしたが、地震の影響で帰れず、1日遅らせました」と話していました。

群馬県では毎年、県内にある主な温泉地やスキー場を対象に年末年始の期間中の宿泊者数や利用者数を聞き取っています。
それによりますと、温泉地では先月29日から今月3日にかけての年末年始の宿泊者数は新型コロナの感染拡大前と同じ水準まで回復したとみられるということです。
また、今月1日に発生した能登半島地震の影響はほとんど出ていないとみられるとしています。
一方、スキー場では暖冬の影響で今シーズン、コースの数を減らして営業している施設もあることから年末年始の期間中の利用者数は例年に比べ、減少しているとみられるということです。