新春恒例 高崎だるま市 にぎわう

正月の縁起物、だるまの生産量が全国一の高崎市で新春恒例のだるま市が開かれました。

高崎市は全国一のだるまの産地として知られ、地元の観光協会などでつくる実行委員会が地域の活性化につなげようと、毎年、元日から2日間、だるま市を開いています。
ことしはおよそ50の業者が店を出し、伝統的な赤いだるまや、ことしのえと「たつ」をかたどったものなど、さまざまな種類のだるまが販売され、多くの人でにぎわいました。
また、幅広い人に興味をもってもらおうと、会場には花柄など、デザイン性を重視しただるまを販売するコーナーが初めて設けられました。
花柄のだるまを購入した高崎市の小学2年生の女の子は「とてもかわいくて、このだるまと一緒にすてきな1年にしたい」と話していました。
このほか、会場の一角には高さ1.7メートルの赤色と金色の巨大なだるまも置かれ、訪れた人たちが「健康第一」や「世界平和」など思い思いの願い事を書き込んでいました。
なかには、石川県能登地方で起きた大地震を受けて「地震に負けるな」とメッセージを書き込む人もいました。
メッセージを書いた埼玉県の30代の男性は「新年早々、とても悲しい出来事があり、自分たちだけでなく皆さんの幸せを願って書きました」と話していました。
主催者によりますと、ことしのだるま市は2日間でおよそ38万人が訪れ、過去最多の人出となったということです。