不安あおる“点検商法”急増 群馬県が注意呼びかけ

無料で点検すると言って訪問してきた業者から高額な工事などの契約を迫られるいわゆる「点検商法」についての相談が県内で急増していて、県が注意を呼びかけています。

「点検商法」は、無料点検をかたって自宅を訪れた業者が「工事をしないと危険」などと不安をあおり、高額な商品やサービスの契約を迫る悪質商法の1つです。
県消費生活センターによりますと、「点検商法」についての相談が、今年度は先月末の時点で280件と、昨年度の同じ時期の1.6倍に急増しています。
このうち、直近の2か月間に多く寄せられているのが、「給湯器の点検」を持ちかける業者についての相談で、設備の更新が必要だと言って高額な費用を請求してくるケースが相次いでいるということです。
また、業者の中には、「市役所から委託されている」とか、「点検が義務づけられている」などと言い、点検箇所をわざと壊して工事の契約を迫る悪質な業者もいるということです。
県消費生活センターは、業者の説明をうのみせず、契約してしまった場合はすぐにセンターに相談するよう呼びかけています。