桐生市 生活保護費を13世帯に不適切支給 第三者委で検証へ

桐生市は、この6年間で13世帯に対し、生活保護費を1日1000円ずつ渡して全額を支給しないなど、不適切な支給を繰り返していたことを明らかにしました。
市は、受給者に謝罪するとともに、近く第三者委員会を設置して問題の検証を行うことにしています。

これは18日、桐生市が記者会見して明らかにしました。
それによりますと、市では平成30年以降、生活保護を受給している市内の13世帯に対して、生活指導などと称して保護費を一日1000円ずつ渡して全額を支給しないなど不適切な支給を繰り返していました。
また、市では、受給者から印鑑を預かり、本人に確認せずに生活保護の関係書類に勝手に押印していたケースも86件あったということです。
市は、先月に市内の50代の男性から相談を受けた群馬司法書士会の指摘を受けて調査し、今回、不適切な支給を行った受給者に謝罪するとともに、まだ渡していなかった分を全額支給したということです。
市は、来月にも第三者委員会を設置し、問題の検証を行うことにしています。
記者会見した桐生市の荒木恵司市長は「生活保護費の支給状況などを把握できておらず、責任者として反省している。これまでの対応を検証して改善策を定め、適正に運営してきたい」と話していました。