大型車のタイヤ脱落 毎年この時期に相次ぐ 念入りに点検を

毎年、冬のこの時期に大型車のタイヤが走行中に外れる事故が相次ぎ、今月も青森県の八戸自動車道で、死亡事故が起きています。
国土交通省は、冬用タイヤに交換する際は劣化した部品を交換し、運行前の点検を念入りに行うように呼びかけています。

大型車のタイヤが走行中に外れる事故をめぐっては今月1日、青森県八戸市の八戸自動車道で、走行中の大型トラックから後輪の左側のタイヤ2本が外れて道路脇で作業をしていた男性にぶつかり、男性が死亡しました。
また、県内でも去年1月に渋川市の国道で、大型トラックのタイヤが外れて歩道にいた男性に直撃して、男性が大けがをしました。
国土交通省によりますと、事故は冬のこの時期に集中し、昨年度、全国で起きた140件のうち56%にあたる79件が、12月から2月までの3か月間に起きたということです。
また、53%の74件がタイヤを交換してから1か月以内に発生し、負荷がかかりやすいという左後輪のタイヤの脱落が94%を占めていて、ナットやボルトのさびや汚れによる劣化や、ナットのねじの部分や部品の隙間の潤滑油の不足が主な要因だということです。
国土交通省は冬用タイヤに交換する際には、劣化した部品の清掃や交換を行い、運行前にはボルトやナットに緩みがないか、目で見たり手で触ったりして念入りに点検を行うように呼びかけています。