白ナンバー車使用事業者 アルコール検査義務化で対応強化

今月から自家用の白ナンバーの車を一定数以上使う事業者に対してアルコール検知器による検査が義務化され、県内の企業でも該当する車を運転する従業員への検査を徹底するなど取り組みを強化しています。

おととしに千葉県八街市で飲酒運転の白ナンバーのトラックが小学生の列に突っ込んで児童5人が死傷した事故を受け、今月から白ナンバーの車を5台以上使う事業者などを対象にアルコール検知器を使った検査が義務づけられました。
検査の義務化を受け、各事業者は取り組みを強化していて、このうち前橋市にある保険代理店では、今月から検知器の数を増やし、白ナンバーの車を運転する従業員全員に携帯させています。
そのうえで、運転する前と運転した後に必ず検査し、検査した日時や場所、それに結果をパソコンで登録して1年間保存する対応を取っているということです。
営業で車を使っている30代の従業員は、「毎朝チェックをするので、責任を持って運転をしなければならないという意識がより高まりました」と話していました。
また、保険代理店の狩野朋丸社長は、「各社員の飲酒運転に対する意識を高めて事業を行っていきたい」と話していました。

【白ナンバー5台以上使用の事業者に義務化】
アルコール検知器を使った検査の義務化は、これまではタクシーなど人や荷物を有料で運ぶ「緑ナンバー」をつけた車を使う事業所に限られていました。
今月からは「白ナンバー」をつけた車を5台以上使っている事業所なども対象となり、県内では新たにおよそ7000の事業所に適用されます。
対象の事業所は、「安全運転管理者」を選任してドライバーが運転する前後に検査を行い、その記録を1年間保管することが義務づけられています。
違反すると、都道府県の公安委員会から安全運転管理者の解任命令が出され、従わなかった場合は、50万円以下の罰金を科せられることもあります。