山火事に備え防災ヘリも使って 群馬県と消防が合同訓練

空気が乾燥し、火事が発生しやすい時期を迎える中、山火事に備えようと群馬県と消防による合同訓練が、4日、桐生市で行われました。

この訓練は山火事が起きやすい時期にあわせ、消火活動にあたる県の防災航空隊と消防との連携を強化するために行い、あわせておよそ40人が参加しました。
はじめに、防災航空隊の隊員が地上で活動を行う消防隊員に対し、防災ヘリコプターが上空から水をまく際に使う、「バケット」と呼ばれる容器に水を入れる方法などを説明しました。
このあと、実際に消防隊員がバケットに水を入れる作業を行うと、ヘリコプターは容器をつり下げながら上昇し、近くの川に上空から大量の水をまいていました。
群馬県によりますと、ことし、県内で発生した山火事は10月末時点の速報値で16件で、すでに去年1年間の14件を上回っています。
このうち、桐生市でことし4月に発生した山火事ではヘリコプターなども出動して消火活動が行われ、鎮火までに丸一日かかっています。
桐生消防本部の石内和久消防長は「山火事は地上からの消火作業だけでは対応できない場合が多く、ヘリコプターを使った訓練には意義がある。乾燥するこれからの時期に山に入る場合は、ぜひ火の取り扱いに気をつけてほしい」と話していました。