ねぎ価格高騰 下仁田ねぎ出荷量が例年の2割 卸売市場 高崎

冬の食卓を彩るねぎの価格が高騰しています。
ことし夏の記録的な暑さの影響で、高崎市の卸売市場では、去年より1.7倍ほど高く取り引きされていて、群馬県特産の「下仁田ねぎ」は、出荷量が例年の2割ほどしかない異例の事態となっています。

高崎市の総合卸売市場で1日朝行われた取り引きのうち、ねぎは群馬県産が中心で、ことし夏の記録的な暑さのため1キロあたりおよそ500円と、例年より1.7倍ほど高く売買されていました。
また例年、この時期から競りが行われる群馬県特産の「下仁田ねぎ」も猛暑で多くが影響を受けて卸売市場への出荷量が例年の2割ほどにとどまり、価格は、こちらも例年の1.7倍ほどの高値で取り引きされ、競りにかけられる量も大幅に減っているということです。
競りに参加した仲卸業者は「ねぎは値段が高くて、残念ながらどれも競り落とせなかった。もう少し安くなればお客さんに安く提供できると思うのですが」と残念そうに話していました。
また、競りを行う卸売業者の福田努さんは、「ねぎの価格は今後、さらに上がるとみられる。資材や肥料の価格も高騰し、採算が合わずに廃業する農家もいる」と厳しい現状を明かしました。
そのうえで福田さんは、こうした現状を踏まえた消費者に対する呼びかけとして「これからの時期、下仁田ねぎはすき焼きなどで楽しめるので、できるだけたくさん食べてほしい」と話していました。