県内の上水道管 法定耐用年数超え老朽化3自治体約50%

群馬県内の上水道の水道管をめぐり、法律で定められた40年の耐用年数を超えた割合について県内すべての自治体などに取材したところ、3つの自治体で50%近くにのぼることが分かりました。
厚生労働省は、「老朽化がかつてないレベルまで進行していて、今後さらに進むとみられる」としています。

厚生労働省によりますと、水道管は法律で定められた耐用年数が40年となっていて、それ以降も使用はできますが漏水や破損するリスクが高まるとされています。
各地で水道管の老朽化が進む中、群馬県内の上水道の水道管のうち、ことし3月末時点で40年の耐用年数を超えた水道管の割合について、県内の27の市町村と8つの市と町の上水道事業を運営する水道企業団に取材しました。
その結果、最も高い嬬恋村で49.1%、下仁田町で47.3%、上野村で46%と3つの町と村で50%近くにのぼるなど、合わせて8つの市町村で30%を上回っていることが分かりました。
また前橋市は19.5%でしたが、耐用年数を超えた水道管が5年前と比べて2倍近くに急増しています。
こうした状況について、厚生労働省は「老朽化がかつてないレベルまで進行していて、今後さらに進むとみられる。自治体の広域連携や必要性の低い水道事業の縮小など、対応を考えなければいけない時期を迎えている」と話しています。