群馬県内の運転代行業 車の数がコロナ禍前の約6割に減少

ことしも残すところ1か月余りとなり、忘年会や新年会のシーズンを迎えますが、車を運転する人には飲酒した後の“足”の確保が懸案となるかもしれません。
県内では運転代行業者の車の数がコロナ禍前の6割ほどに減っていて、繁忙期は配車できないケースが出るおそれもあり、業者は客に対して、仲間内で乗り合うなどの協力を呼びかけています。

警察によりますと、県内では、運転代行業者の車の数は5年前には1048台が登録されていましたが、コロナ禍で需要が減少し、去年は677台と、400台近くも減りました。
このうち太田市の運転代行業者では、コロナ禍前は15台ほどあった車が現在は7台と半数以下に減っています。
また、およそ40人いた従業員も現在は20人ほどとなっていて、新型コロナの5類移行後の需要回復を受けて求人をかけているものの、人手不足は解消されていません。
このため、年末年始の繁忙期には長い待ち時間が必要になったり配車できなかったりするケースが出るおそれもあり、業者は客に対して、仲間内で1台に乗り合って会場に集まるなどの協力を呼びかけています。
運転代行業者の寺内智香枝さんは「ほかの代行業者もうちと同じような状況で、待たされることを嫌って飲みに行くのをやめる客が増えることを懸念している。客には現状を理解してもらい、協力をお願いしたい」と話していました。