インフルエンザ新規感染 24.15人で前週より6.26人増

流行期に入っているインフルエンザの感染状況について、群馬県は19日までの1週間で、1医療機関あたりの平均の患者数が24.15人と、前の週より6.26人多くなったと発表しました。

県衛生環境研究所によりますと、今月13日から19日までの1週間で、1医療機関あたりの平均の患者数は24.15人と、前の週より6.26人多くなりました。
国が定める注意報発令の目安の「10人」を上回っていることから県は引き続き、「インフルエンザ注意報」を県内に発令しています。
保健所の管内別では藤岡が40人、富岡が37.33人、桐生が35.38人で、警報発令の目安となる「30人」を上回ったほか、伊勢崎が29.7人、太田が29.3人、前橋市が26.62人、渋川が24.5人、安中が22人、利根沼田が18.8人、高崎市が16.29人、館林が10.56人吾妻が6.67人となっています。
また、指定医療機関から報告があった患者数は合わせて2101人で、年代別では、10歳未満が1130人で最も多く全体の半数以上を占めていて、10代が636人、40代が110人、30代が109人、20代が48人、50代が33人、60代が24人、70代が8人、80歳以上が3人となっています。
また、新型コロナの感染状況について、群馬県は、今月13日から19日までの1週間で、1医療機関あたりの平均の患者数が2.22人と、前の週より0.11人少なくなったと発表しました。
保健所の管内別では、藤岡と利根沼田、安中がそれぞれ4人、渋川が3.17人、前橋市が2.69人、富岡が2.33人、館林が1.89人、高崎市が1.71人、伊勢崎が1.7人、吾妻が1.67人、桐生が1.5人、太田が1.3人となっています。
また、指定医療機関から報告があった患者数は合わせて193人で、年代別では、10代が37人、10歳未満が31人、40代が29人、20代が21人、30代と60代がそれぞれ19人、50代が16人、80歳以上が13人、70代が8人となっています。

インフルエンザの流行が続く中、警戒を強めているのが高齢者施設です。
90人の高齢者が入所する渋川市にある特別養護老人ホームでは、新型コロナの5類移行後も感染防止対策を続け、ウイルスの持ち込みには細心の注意を払っています。
入所者の家族が施設で対面の面会をする場合は、チェックシートを使って、過去2週間以内の発熱の有無などを確認しています。
また、マスクの着用や消毒を徹底するとともに、面会はフェイスシールドを着用して15分間に限った形で行っています。
80代の母親と面会した男性は「高齢者は重症化しやすいため、面会する時は自分たちが感染を広げることがないように気をつけています」と話していました。
さらに施設では、インフルエンザワクチンの接種も進めていて、21日、入所者と職員の全員が接種を終えたということです。
特別養護老人ホームの村上忠明施設長は「マスクや消毒、換気といった基本的な感染対策は新型コロナと共通しているので、これらを継続しながらインフルエンザへの対応を強化していきたい」と話していました。