県内企業倒産件数10月末で107件 100件超は5年前以来

県内企業のことしの倒産件数は、先月末時点で、すでに100件を超えたことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。
年間に100件を超えたのは5年ぶりで、背景には物価の高騰や、新型コロナの影響を受けた中小企業に対するいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済の本格化があると、調査会社はみています。

民間の信用調査会社「帝国データバンク群馬支店」によりますと、先月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は14件となりました。
これは、1か月間としては、ことし3月に続き過去5年間で最も多い件数です。
業種別で最も多かったのは「製造」と「小売」の4件で、次いで「建設」が3件、「サービス」が2件、「卸売」が1件となっています。
この結果、ことし1月から先月までの倒産件数は、合わせて107件となりました。
倒産件数が年間で100件を超えたのは、5年前の106件以来で、ことしは10月の時点でこれを上回りました。
帝国データバンク群馬支店は背景として、物価の高騰や、コロナの影響を受けた中小企業が実質的に無利子・無担保で融資を受けられる、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化していることがあるとみていて、「今後も倒産件数の多い状況が続く可能性が高い」と分析しています。